2010年10月2日土曜日

海を越えた魚たち

ある日のこと、郵便受けにA4サイズほどの大きさで3~4cmくらいの厚みの頑丈なボール紙で出来た箱が届きました。
開けて見てみると、なんとも仰々しく厚紙とパッキンで厳重に保護されているものが入っていました。
中身はこの3つ。
丁度「机の上の暴れん坊」の青コリさんが亡くなった時に、あまりに悲しく残念で友人に語らずにはいられませんでした。
後日その友人から突然の電話が入り第一声が、「今、目の前でとってもくねくねする柔らかい編み針が売っているんだけど、持ってる?」と突拍子がありません。
「なんだって?くねくねする編み針?もしかして輪針のことかなぁ?」電話の相手は特に編物に詳しくは無いはず。
「いやいや、普通の編み針だよ。片側に何か止めるものが付いている2本セットの棒とか、両側がとんがった針が4、5本束なってるやつだよ。」
「え?でもくねくねするんだよねぇ。。。」
「そう、オーストラリアのメーカーが開発した自然素材で出来た樹脂状の代替象牙の針らしいんだよ。持ってないなら送ってあげるから、さっさと欲しいサイズ教えて!ちょっと急いでいるから早く決めてね。売っているのは長さがこれくらいで、太さの種類が。。。」
矢継ぎ早に会話が進行し、結局、どんなものか分からないけど、単純に靴下が編めればいいなと、慌ててとにかく一番細いサイズの針をお願いしたのでした。
それで送られてきたのが、このSWALLOW KNITのIVOREシリーズの針だったのです。
送り主の手紙には、「なんかとってもねとねとする接着剤でシールが貼ってあったけど、あんまり周囲もねとねとだったので剥がしました。貼ってあったシールはここに付けとくね。ねとねとは綺麗に拭き取ったつもりだけどパッケージに少し残ってるかも。あ、で、シールはドイツ語だから英語に訳しといたよ。」
その内容は、「最初に使う前に30秒ほど水に浸すこと。」
どうやら牛乳から出来ている様ですが、乾燥し過ぎるといけないらしい。日光に当ててもいけない。なんとも不思議。。。
そして、3つ目はこの小洒落たパッケージに入った魚たち。一つは銀紙に包まれた熱帯魚、後の二つは体がギラギラと青光りした鯖。その内の一つは気候のせいで溶けて余分なヒレが出ていますが、立派なチョコレート(ROCOCO CHOCOLATES LONDON)の光り物です。


。。。それは活動拠点のロンドンから出張先のドイツを行き来している時に、可愛がってた魚の訃報を受けた送り主のhaluへのあたたかい心遣いと励ましだったのです。
で、鯖は早速美味しく頂いちゃいました。

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